古の伝承に登場する銀の騎士が、闇を封印した場所が、ここププタンの裏山であり、長い年月を経て、封印された闇の代わりに精霊が閉じ込められる事となった、などと言われても何の事だかさっぱりわからない。
精霊を助ける運命を背負い、アビとシュールが旅立ったのだと、村長は言っていた。でも実際のところ、それを信じた者は誰一人いなかった。
二人は怖じつけづいて逃げたのだとか、裏山の主の生け贄になったのだとか、よくない噂が色々飛び交った。
そして一年後、秋に帰って来たアビは、村人達に姿を見せず、すぐにまた旅立ってしまった。
その時も、村長は村びとを集めた。
シュールとアビが、無事に精霊を助け世界に平和をもたらしたのだと。