ファンタジー小説銀の騎士外伝

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フレアの肩が大きく震え出し、涙が止めどなく溢れた。しばらくの間、フレアは感情を一気に吐き出したかのように、激しく泣いていたが、やがてそれも静かになり、店の中は静寂に包まれた。
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おばさんの呟き

-呟き後編-14/18

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フレアの肩が大きく震え出し、涙が止めどなく溢れた。しばらくの間、フレアは感情を一気に吐き出したかのように、激しく泣いていたが、やがてそれも静かになり、店の中は静寂に包まれた。

猫は相変わらずそっぽをむいて丸くなっている。

「ごめんよ、話がそれちまったね。とにかくさ、あたしの子供はうまれる前に死んじまってね、それからあたしは二度と子供ができなかった。フーチにはあたしの不注意だって随分責められてね

それからさ、二人の仲はぎくしゃくしだして、フーチは仕事をしなくなって酒浸り。

あたしも一人になりたくて毎日店をがんばった。

悲しくなかったかって? 悲しかったに決まってるじゃないか。でもね、どんなに辛くたって誰も助けちゃくれないのさ。

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