ファンタジー小説銀の騎士外伝

ファンタジー小説銀の騎士外伝

主を封印した過去の英雄談をずっと信じてきた村びとにとって、英雄がいなかったなど、すんなりと受け入れられるはずがない。
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おばさんの呟き

-呟き前編-5/18

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主を封印した過去の英雄談をずっと信じてきた村びとにとって、英雄がいなかったなど、すんなりと受け入れられるはずがない。

その上、精霊などという存在が本当にいるのかどうか、それも信じがたかった。

銀の騎士の伝説は、子供の頃から聞かされている。

遥かいにしへの時、

渾沌と魔法が時を支配せし頃、

白の世界、魔に侵されん時、

伝説の銀の騎士あらわれん。

かのひと妖しの環、天にかざし、

麗しき乙女の姿かりし、

いにしへの神降り立ちん。

かくして白の世界すくわれん……

この詩はあまりにも有名だった。

だが、それはあくまでも伝説であり、現実とはなんら関係のない出来事だ。

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