ファンタジー小説銀の騎士外伝

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大きな身体をドスンドスン言わせ、それでもなんとか追い付いたフレアは、チャンの襟首をむんずと掴み、持ち上げた。
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おばさんの呟き

-呟き前編-3/18

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大きな身体をドスンドスン言わせ、それでもなんとか追い付いたフレアは、チャンの襟首をむんずと掴み、持ち上げた。

「うわぁ〜〜、放せ、放せよ〜」

ジタバタと暴れるチャンの顔を自分の方に向け、睨み付ける。

「窓がわれちまったじゃないか。どうしてくれるんだい! この寒いのに。いい加減におしよ」

「何だよ! 寒いのはアビのせいじゃんかよ! みんな言ってるぞー。嘘つきアビのせいで冬が寒くなったって」

足をばたつかせながら、チャンは精一杯虚勢を張るが、フレアと目を合わせようとはしない。

なんとか逃げ出そうと必死にもがいていた。

「馬鹿お言いでないよ。うちのアビは嘘つくような子じゃないんだ。今度そんな事言ったら、ただじゃおかないよ!」

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