ファンタジー小説銀の騎士外伝

ファンタジー小説銀の騎士外伝

コーリット城の中に与えられたふかふかのベットの中で、アビは毎夜眠れずに祈ってばかりいた。疲れが頂点に達してやっと眠りにつくと、今度は悪夢が襲い掛かって来る。うなされ続けてハッと眼を覚ますと、いい知れぬ不安が心を鷲掴みにする。
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ファンタジー小説銀の騎士外伝

アビ編

眠れぬ夜5/11

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コーリット城の中に与えられたふかふかのベットの中で、アビは毎夜眠れずに祈ってばかりいた。疲れが頂点に達してやっと眠りにつくと、今度は悪夢が襲い掛かって来る。うなされ続けてハッと眼を覚ますと、いい知れぬ不安が心を鷲掴みにする。

起きていても眠っていても、苦しいのは同じだ。

アビはもう、どちらが夢でどちらが現実なのかさえ、分からなくなっていた。

外気の冷たさに窓は曇っていた。

どんよりとした冷たい夜の空には、星一つ見えなかった。

-懐かしき故郷-

懐かしき故郷へ


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