シェーラは先読みの一族で、コーリット城の専属薬師だった。
何も知らないアビに、色々な事を教えてくれた。
魔法の事。精霊の事。銀の騎士の事。
この世界の事を、何一つ知らないでいた自分に驚いた。もっともっと、色々な事を聞きたかった。
シェーラはシュールと似た所がある。アビはそう感じていた。
シュールはアビの幼馴染みで、困った時にいつも助けてくれる、アビにとっては家族同然の存在だった。
シュールは普段口が悪く人には誤解を受けがちだが、心の中は深い思いやりで満ちている。何も考えていないかのような言動も、思いやりから出たものだとアビは思っている。今までどんな時でも、アビが困れば必ず助けてくれた。だからアビはシュールが一緒にいる時は安心していられた。